「アルバート氏の人生」

2013.10.08.Tue.15:58
19世紀アイルランドが舞台の
「アルバート氏の人生」を観ました。ネタバレありです。

女が一人で

モリソンズホテルでウェイターとして働くベテランのアルバートは
細やかな心遣いでお客からも従業員からも信頼されていますが、
40年以上もの間、自分が女であることを隠し続け生きています。

ある日、塗装業者のペイジを仕事の間、部屋に泊まらせてやって、と
ホテルの女オーナーに頼まれます。

ばれちゃう!と焦るアルバート、蚤のせいであっさりとその正体を
ペイジに見破られてしまいます。

しか~し、そのペイジもアルバートと同様、女であることを隠し
男として生きていたのです。
しかも、結婚して妻までいる!!
それを教えてもらって、じぇじぇっとなるアルバートなのでした。

アルバートは人生のささやかな夢は、これまでのチップをコツコツためたお金で
いつか自分の店を持つこと。

そんなことをペイジに話すと、ペイジは一人で店をやってもいいけど、
ホテルのメイドのヘレンが看板娘にいいかも~なんてその話にのってくれます。

男としてたった一人生きてきたアルバートは、同じようなペイジが
家庭を持って幸せな生活を送っているのを知って、自分もそうなりたい!と
夢へまっしぐら。

同じホテルの従業員のロクでもない彼氏がいるヘレンをデートに誘い、貢ぐ。

それまでの人生で恋愛はもちろん、人を正面から愛したことのない
アルバートの行動はとても奇妙でズレまくっている。
ここが哀しくもあり滑稽でもある。

で、ヘレンは妊娠したヘレンをおいてアメリカに行こうとする彼氏と
喧嘩し、その揉めてる最中アルバートはヘレンにプロポーズする。
3人と他の従業員がもみ合う中、はずみで頭を打って死んじゃうんだなぁ~。

生きていくにはしんどい時代。

アルバートを演じたのはグレン・クローズ。わたしは知らなかった。
枯れた初老のじいさんになりきっていた。
この作品でオスカーにノミネートされたけど、鉄の女メリルストリープに負けた。

ペイジ役の女優さんが名前知らないけど、まぁすっごく男前!

アルバートが気に入ったメイド・ヘレンがかわいいミア・ワシコウスカ。

そのヘレンの彼氏は、キック・アス役の俳優さんで、こんなにいい顔してたっけ?って感じ。

途中、ペイジの奥さんがチフスの大流行で亡くなり、彼女が仕立てていた
ドレスをペイジとアルバートが着て歩くシーンがある。
それまでちょっと男装に違和感あるかな?とおもったけど、
ドレスを着た姿はもっと違和感あったー!女装としか見えない!
でも、アルバートが何十年ぶりかの女性のドレスにはしゃぐあたり、ぐっと来てしまいました。

そして、チョイ役でアイルランド出身のジョナサンが出ているの~!
ホテルの上客で子爵。
家族連れで泊まっているのに、なぜか次の日の朝ベッドにいるのは男!
も~、ジョナサンおいし過ぎる。

私生児としてこの世に生まれたアルバートが女であることを捨て男として
生きていかなきゃならなかった時代。
今では簡単に想像することができないですけど、きっとどんな形であれ、
家庭が欲しかったんだろうなと思うと、胸がきゅ~となります。

公式HP「アルバート氏の人生

* 新しいバッグでお出かけのアレクシスに拍手ありがとうございました

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コメント
No title
こんばんは。

時代背景も素敵そう。
グレン・クローズさん。
昔々「ガープの世界」という映画で、母親役をやってた方ですね。
かろうじて知っていました。懐かしい。。

なんだか本当に、現代では考えられない境遇というか、そういう時代があったのですね。

昭和の、戦後の日本に生まれて、ラッキーだったな…と、時々思ってしまいますよね。

カンカンキャットさん届きました。
可愛すぎ~☆綺麗過ぎ~☆☆と、一人で騒いでいます(笑)

うさこ様
こんばんは、
カンカンキャットさん届いたのですね~!おめでとうございますー!!
お着物とか似合いそうですよね。

うさこさん、グレンクローズご存じだったのですね、
わたしは(例によって)wikiで観ても知らなかったです~。
昔の映画の彼女は、この作品とはまったく違う印象ですよね。

今の時代もある意味、生きて行き辛い部分があると思うこともあるのですが、
自ら選んだわけではなく女という性を捨てなければならないなんてことは
少なくとも日本ではないでしょうね。

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